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食品添加物は健康に悪いのか

現代では、肉は食べないと決めているベジタリアンや、「カロリーが高い」食事を避けるダイエッターと共に、食事へのこだわりとして「食品添加物が多い」ものは避けるオーガニック主義者ともいえる方々も多くなっていますが、実際問題、食品添加物はどの程度健康に対して害があるものなのでしょうか。

食事には、危険な物質も多く含まれる

食品添加物の害を詳しく解説する前に、まず食事に含まれる物質についてのクイズですが、下に記載したそれぞれの内、どれが食品添加物で、他の成分が何かを考えてみて下さい。

摂取しやすい物質の健康への影響クイズ

1.半数致死量はコップ1杯分。場合によっては大さじ2杯程度でも危険。
長期的に標準量より多めに摂取した場合、腎臓をはじめとした内臓器官への負担が大きく様々な症状が出るほか、心臓病のリスクなども高まる。

2.半数致死量はコップ2杯分。過剰摂取の場合吐き気などを催す場合がある。
長期的な過剰摂取の場合、健康に対して良くない影響が考えられる。

3.半数致死量は大さじ1杯分。これに満たなくても、頭痛などの症状が表れる。
1日に250ミリグラム程度を摂取し続けると、睡眠障害や慢性的な頭痛、胃腸への障害などが発生する場合がある。

※体重50㎏の人の場合で計算

さて、割とよく見かけるタイプの問題ですので、答えがすぐわかってしまう方も多いかもしれませんが、答えは下記の通り。

1.塩(塩分)
2.食品添加物(ソルビン酸)
3.カフェイン

どれも通常、致死量に至るまで摂取する事は困難なレベルではありますが、例えばカフェインであれば慢性的なカフェイン中毒の目安である250ミリグラムを摂取するのに、コーヒーや健康ドリンクであれば2,3杯(本)程度。風邪薬や鎮痛剤などでも1日分を普通に飲むと越えてしまうものになりますので、健康への影響という意味では簡単に出てきてしまいます。

そもそも食品添加物は「人体に無害」だから使われる

上記のクイズで2番の答えだった代表的な食品添加物の一つであるソルビン酸。これは、食品の防腐剤として利用されるもので、ソーセージやハムなどの加工肉食品であったり、サンドイッチなどの食品に添付されています。

では、添加物がどの程度の量使われているかという点についてですが、食品添加物の使用可能量は法律によって定められており、無毒性量という「毎日食べ続け、一生有害な影響がみられない最大の容量」の、100分の1の分量(ADIと言われる)を下回るように基準が設けられています。
このため、例えばハムやソーセージ、チーズのような加工食品では大体1キログラムにつき1~3グラム程度の分量で、前述の通り致死量は大体コップ2杯分(360グラム)程度ですので、加工食品で摂取するためには100キログラム以上、食事をとる事になります。

また、長期的に摂取した影響も現段階では強い悪影響は無く、今後何かしらの影響が判明する可能性はありますが、気にする必要はないレベルだといえます。

以上のように、そもそも食品添加物は人体に無害である範囲が明確であるから利用できると決められているものですので、安全性という意味ではむしろ明確に検証されていない自然の食品よりも、確実に安全であるという事ができるのではないでしょうか。

食品添加物よりも、しっかりとした栄養バランスを

ソルビン酸以外にも色々な食品添加物が利用されていますが、それらはどれもしっかりとした検証を経て、明確な基準の中で利用されているものであり、安全性という意味では強く保証されているというのが実情です。
もちろん、この基準を守らずに販売されているような場合はこの通りではありませんが、少なくとも添加物を気にして食事が出来なくなる。食べれるものが偏るという事にはならない方が、健康面では確実に良いのではないでしょうか。

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