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白髪と漢方・生薬

古代の帝王は白髪を隠すため、なんとオタマジャクシをすりつぶしたものを髪に塗りつけ、衰えぬ若さを誇示したと言います。
これは現代の白髪染めと同じ発想で、漢方には服用して白髪を治す生薬がいくつか伝えられています。ここでは白髪を治す漢方・生薬についてご紹介します。

白髪に効果を発揮する漢方

黒ゴマ

見た目も真っ黒な黒ごまは、若白髪に効くとされています。
肝臓と腎臓の弱りを原因とする若白髪に対応し、処方だけでなく、食事を通して日常的に摂取すると良いそうです。
「ごまは甘く脂に富み、肝血を養い腎精を滋養する」と古医籍にあるように、漢方では肝と腎と肺の元気さが毛髪の質を決めると考えており、そのため肝腎に効き目のある生薬の中には毛髪の薬として使われるものが多くなっています。

製首烏(セイシュウ)

製首烏(セイシュウ)はツルドクダミの根を加工した生薬で、黒ごまと同じ「肝腎精血不足」タイプに使われていて、肝臓や腎臓の弱りを回復させる事で若白髪に効果を発揮します。
また、漢方では目の使いすぎが肝血を消耗すると考え、製首烏のもつ「肝腎を補い精血を益する働き」がこれに効くとされています。
モニターやテレビ画面を常に見ている眼精疲労の現代人には、白髪以外にも製首烏が役立つかもしれませんね!

桑の実

桑の実は口が渇いたり便秘気味なタイプの人の白髪に良いとされ、使われています。
このタイプの人は体内に余計な熱を持っていると診断され、桑の実のもつ「寒」の性質が邪熱を追い払い、水分と血を補って白髪を治すのだとされているのです。
昔はおやつ代わりに食べられたりして、食品としてとらえがちな桑の実ですが、じつは体を冷やす生薬なのでもともと胃腸の弱い人にとっては控えた方が良い食べ物となっていて、食べ過ぎにも注意が必要です。

女貞子

女貞子はネズミモチという木の実で、桑の実と同じタイプの効果を持ちます。
性質はやはり「寒」で、胃腸の弱い人や下痢腹痛のある人には合いません。
目の疲れに使えるのは製首烏と共通しているので、眼精疲労などがある方には有用だと言えます。

生薬はしっかりとした知識の上で使いましょう

これら生薬は、素人考えで組み合わせて使うことはあまりお勧めできません。
漢方・生薬は、それぞれ「熱を帯びた人」であるとか、「体が冷えている人」というようなタイプわけした上で、さらに個々人の状況を観察してから使うべきもので、安易に服用することは体にとってかえって悪い結果になったりしてしまうからです。
なので、漢方を試したい場合にはできるだけ漢方に詳しい開業医などに相談するようにしましょう。

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