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風邪の時にマスクは必要? マスクの効果

日本人は風邪をひいたときや花粉症でマスクを利用する人が多く、海外からみると不思議に思われる事も多いと言われます。
では、実際マスクはどの程度の効果があるものなのでしょうか。

マスク単体ではウィルスや病原菌が素通りしてしまう

マスクの主な目的はウィルスや病原菌をシャットアウトする事ですが、実はウィルスや病原菌はマスクの線維と比べて小さく、ウィルスをボールに例えると、一般的なガーゼマスクの線維の隙間はサッカーコート程の多きさになり、全く防ぐ事が出来ない状態になってしまうため、マスクは効果をほぼ発揮しない状態になってしまいます。

それではマスクは意味が無いのかというとそういうわけではなく、実はマスクは人の呼吸に含まれる水分を吸収する事で、初めて十分な効果を発揮するようになります。

水分を含む事でマスクは効果を増す

人が吐く息には水分が含まれていて、寒い日に息が白くなるのはこの水分が冷たい空気に触れて目に見えるようになるためです。
マスクをしている状態で呼吸をするとこの水分がマスクの線維に付着し、マスクの線維の隙間を水分が埋めるような形になります。

この状態になると、空気中のウィルスや病原菌はマスクの内側に侵入する事が出来なくなり、風邪の予防効果を発揮します。

また、マスクを付けている事で呼吸によって吐き出してしまう水分を留める事が出来るため、特に乾燥している冬の季節では口や鼻を乾燥から保護し、風邪をひきにくい状態を保つことが出来るため、2重の意味でマスクが効果を発揮します。

マスクを利用する際には頻繁につけたり外したり繰り返しているとマスクが乾燥した状態になってしまうため、利用する際はあまり外さないで、つけっぱなしにしておいた方が効果的です。

人に風邪うつさない為にはあまり役立たない

咳やくしゃみをしている人が近くにいるとマスクを付けて欲しいと思う事も多いのですが、実はマスクは咳やくしゃみを防ぐためにはあまり役立ちません。
というのも、前述の通りウィルスや病原菌はマスクの線維と比べてかなり小さく、咳やくしゃみのように強い威力で飛び出した場合はたとえマスクに水分が含まれている状態でも、簡単に通過してしまうからです。
咳やくしゃみをする場合、マスクだけでは周囲へのウィルスや病原菌の拡散を防ぐことは難しいため、手で押さえたりなるべく人がいない方向を向きながらするようにしましょう。

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