ホルモンバランスと脂肪(太りやすさ)の関係

人の体の状態はホルモンバランスと常に密接な関係があります。
ホルモンバランスと太りやすさ、痩せやすさの関係性を紹介します。

睡眠前の食事は太りやすくなる

人の体は、一日の内にエネルギーが消費されやすい時間帯と、貯蓄されやすい時間帯を持っています。
消費されやすい時間帯は簡単に言えば朝から夕方頃にかけての最も活動的な時間帯で、逆に貯蓄されやすい時間帯はエネルギーを消費する必要がない夜の時間。とりわけ、睡眠中の時間になります。
寝る直前に食べると太りやすいというのはこの周期が関係していて、睡眠前のエネルギーが消費されにくい時間帯に食事をして、そのまま睡眠に入ると体はエネルギーを消費する必要性が無いため、まずは体を作るための栄養素を体内で割り当て、余った分の栄養素はいつか食料危機に陥ったときのために脂肪細胞中に貯蓄するようになります。この影響により、一日の内に食べる分量が同じであっても朝に多く食べて夜少ない食べ方では太りにくく、朝少なく夜沢山食べる食べ方では太りやすくなるという違いが発生するのです。

女性ホルモンとダイエット

女性の場合、生理周期と脂肪のつきやすさにも関係性があります。
生理が終わるあたりから分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)は代謝を向上する働きや活動を活発にする作用があり、痩せやすい状態を作ります。
一方、排卵日からエストロゲンに変わって分泌が始まる黄体ホルモン(プロゲストロン)はエストロゲンと逆で、栄養素や水分を溜め込む性質があり、太りやすくむくみやすい状態を作ります。これはプロゲストロンが妊娠の準備をするためのホルモンだからであり、排卵期から生理になるまでは太りやすい状態が続く事になります。
このホルモンバランスの作用があるため、女性の場合は生理前にダイエットを頑張るよりも、生理後に運動などを行ってエネルギー代謝を行った方がダイエットに成功しやすくなるといえます。