顔や頭の汗を抑えるための3つの方法
夏の暑い季節。エアコンが効いた涼しい部屋から外に出れば、暑さで顔や頭の汗がダラダラ…… せっかく髪型やメイクをばっちり決めても、すぐに崩れてしまうこの時期、どうにかしてこの汗を止めたいと思う人はおおいですよね!
汗の中でも、特に顔や頭の汗を止める方法についてご紹介します。
そもそもなんで顔や頭に汗をかくの?
常日頃から運動をしている人や、全身均等に汗をかくような人。とりわけ、男性には分かりにくい、女性にありがちな悩みの一つが「顔や頭にばかり汗をかく」というもの。
汗は全身均等にかくものだと思っている人も多く共感を得にくい悩みなのですが、実は普段から運動をあまりしなかったり、手足の先が冷えやすい冷え性の人の場合、顔や頭、ワキばかり汗をかいてしまうという悩みに悩まされる事が多いのです。
というのも、人の体は体温が上昇して熱を持った場合、それを冷まそうとして「エクリン腺」という部分から汗を出すのですが、このエクリン腺は全身にある300万個程のうち、実際に活動しているのが半数程度だと言われています。
そして、エクリン腺は日頃から使われているとしっかりと機能するのですが、あまり使われない……つまり、普段汗をかく機会が無いと休眠状態になってしまい、汗をかかなくなっていくのです。
人の体は心臓に近い部分の方が血液の循環が良く熱を持ちやすい反面、特に足先など末端の部分は冷えやすく、日常生活では汗をかきにくい部位。そのため、普段運動などで汗をかいているような人でない限り、汗は心臓に近く血流量の多い頭や顔、そしてワキのあたりに集中してかくようになってしまうのです。
しかも、顔や頭ばかりに汗をかいても体全体ではなかなか熱が冷めないため、汗が止まらずに出続けてしまうという状態になってしまうという悪循環。これが顔や頭、ワキにばかり大量の汗をかいてしまう原因なのです。
顔や頭の汗を根本的に止める1つ目の方法
という事で、顔や頭の汗を根本的に解消するため、運動やサウナなどで全身から汗をかくトレーニングを行い、足や手などもバランスよく汗をかくようにする事が一つ目の方法。
手足なども汗をかいて体温を下げられるようになる事で、顔や頭ばかり汗をかいて冷やそうとする体の働きが調整され、結果として汗を抑える事ができるようになります。
運動までは行わなくても、手足の発汗を促すようなウェアを着て生活するなど、とにかく顔や頭以外の汗腺を活発にするように心がけましょう。
ツボや神経を圧迫する事で汗を止める2つ目の方法
とはいっても、汗を止めたいという人は長期的に止めたいわけではなく〝今すぐ"効く方法が必要ですよね。
そんな時に役立つのが、圧迫して汗を止める方法。
やり方は簡単で、鎖骨の下、胸の上部あたりを数分間強く抑えると、顔の汗が引いてくる「屋翳」とよばれるツボがあり、気になる時にここを圧迫する方法。
もしくは、胸のしたくらいの高さで体の側面、ワキの下の方。着物を着る際の帯の上側が当たる部分を圧迫すると、顔や頭から汗をかかなくなるため、ブラジャーをきつめにしたり、着物の場合は帯をきつめにしめる事で対応出来ます。
よく舞妓さんなどの化粧が汗で崩れない事の理由としてこの方法によって汗を止めている事が挙げられていて、市販の汗止めベルトなどもこの手法によるものです。
薬品で強制的に汗を止める3つ目の方法
3つ目の方法としては、薬品を利用する方法です。
薬品といっても種類は2種類で、汗が出ないように汗腺に働きかける「塗る」タイプのものと、交感神経に働きかける内服タイプのものがあります。
塗るタイプの薬品で汗を抑える
塗るタイプの代表としては、塩化アルミニウムがあります。これは体に塗ると汗腺の形を変えてしまう事で汗をかかないようにするもので、汗を止めると同時に殺菌作用もあるために多汗症やわきがの対症療法としても用いられています。
塩化アルミニウムはオドレミンなどとしてドラッグストアでも購入可能な他、病院などで購入が可能で、かぶれなどがなければ特に副作用などはないため安心して利用できます。
同じような効果を得られるものとしてはミョウバンがありますが、こちらは塩化アルミニウムと比べると効果が弱いため、手に入れられるようであれば塩化アルミニウムの方がおすすめです。
内服タイプの薬品で汗を抑える
内服タイプとしては、プロバンサインという薬剤が代表的で、本来は胃液の分泌過多による腹痛などを抑えるために処方されるものですが、汗を大量にかく多汗症の治療などにも用いられている薬です。
プロバンサインは交感神経などからでる「アセチルコリン」という汗腺の働きを促進する物質を抑える事で、汗そのものをかきにくくする効果をもつため、プロバンサインを服用する事で汗をかかないようにする事ができます。
ただし、汗をかかないようにするだけではなく唾液や涙などの分泌も抑えてしまうため、喉の渇きや目の渇きなどの副作用も発生します。
その他、自律神経に働きかけるような内服薬など、汗を止める事ができるものはいくつかありますが、基本的には体質に合わせたものを服用する必要がありますので、一度内科などで相談をしてみるといいでしょう。
以上が顔や頭の汗をとめる主要な方法ですが、その他にも首の後ろ側を冷たい氷などで冷やす事で、頭の熱を下げて汗を止める方法や、なるべくリラックスして生活する事で副交感神経を優位にし、汗をかきにくくする方法などがあります。
顔や頭の汗をばっちり対策して、不快な夏の汗を乗り切りましょう!
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