脱毛の痛みはどのくらい？

皮膚科などのクリニックで行われている医療レーザー脱毛やエステサロンの光脱毛は、熱によって毛や細胞にダメージを与える方法であるため、施術を行う際にはほぼ必ず痛みが生じます。(麻酔などを利用した場合は別です)

脱毛の痛みの度合い

一般的に脱毛の際の痛みは「ゴムではじく程度の痛み」と言われますが、これは痛みの強さというよりも、痛みの感じ方が一瞬で、かつ狭い範囲に感じるものであるため、輪ゴムなどでバシッと弾かれたような痛みと表現されるのではないでしょうか。
実際には脱毛の痛さは「刺激」ではなく「熱さ」による痛みですので、感覚としては熱いものを触ってしまった時の様な「痛み」の感覚を、狭い範囲で感じるようなものだと言えます。

また、脱毛の痛みは一回だけではなく、照射は複数回行われますので、連続で照射するにつれて痛みが増してくるように感じる方もいるようです。

部位による脱毛の痛みの違い

脱毛の痛みは施術する部位や毛質によっても異なります。

毛が太い方が脱毛の痛みは強い

毛質による痛みの違いとして最も大きいのは毛の太さによる違いです。
これは、毛が太く黒い箇所の方がレーザーによって発生する熱の量の大きいため、毛が太く黒い場所であるほど痛みを強く感じるようになります。
特に、ワキ毛などは太い毛が多い箇所ですので、痛みが強くなりがちな部位となっています。
逆に、背中などはあまり太い毛が無いため脱毛による痛みは弱い部分だと言えます。

毛根の深さによる脱毛の痛みの違い

例えば男性のひげなどのように毛根が深い所にある毛の場合、脱毛を行うためには比較的強い出力で医療レーザーなどを照射しなくては効果を発揮できないため、強い出力によって熱の量も大きくなりやすく、痛みが強くなります。

肌の薄さや痛みに対して敏感な個所

指の毛などを脱毛する際は毛が薄く、毛根が浅いといっても油断はできません。なぜなら、指などはそもそも外部からの刺激に対して敏感な個所であるため、レーザーによる熱が少なかったとしても痛みは他の箇所と比べてかなり強くなります。

どこの脱毛が痛くてどこが痛くないのか

上記の理由により、脱毛の痛みを感じやすい場所は
【指、ワキ、VIO、髭(男性)】
で、逆に痛みを感じにくい場所は
【腕、背中、足】
となります。

もちろん痛みの強さは個人差があるため、同じ場所でも痛い人と痛みを感じない人がいますが、痛みを感じやすい箇所などについては場合によっては麻酔などを利用する事で、痛みを軽減するといいでしょう。

脱毛後の痛み・ヒリヒリ感

また、脱毛の痛みとして注意しておかなければいけないのが脱毛後のヒリヒリ感です。
脱毛は前述の通りレーザーの熱によって細胞を破壊する、いわば「火傷を利用」した手法であるため、脱毛の後には火傷や日焼け後のようなヒリヒリ感を感じる事があります。

こうした脱毛後の痛みは、施術の際のアイシング(レーザーなどを照射した後に冷やす)措置など、アフターケアによって軽減する事が出来ます。
また、脱毛用の医療用レーザーなどにはレーザーの照射後すぐに肌を冷やす機能などがついている事があり、これにより脱毛の痛みや脱毛後のヒリヒリ感を軽減する事が出来るようになっている事があります。（脱毛で使用されるマシンによります）

脱毛の痛みを極力防いで、安全かつ快適に脱毛できるようにしたいものですね。