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天気・気圧と頭痛・めまい

天気が良い日に対して、天気の悪い日の朝、みなさんはどんな気分でしょうか?
晴れている日は気分もどちらかといえば晴れやかに、対して、天気が悪い日はなんとなく外も暗くて気持ちが落ち込むといった心理的な状態とは別に、はっきりと体に不調があらわれる人も多いようです。
特に天気が変わりやすく気圧の変化が激しい時にめまいになったり、気圧が低い時に、頭痛を引き起こす方が多いようです。

天気と頭痛・めまい

天気が変わる事によって、身体はどんな影響を受けて頭痛やめまいがおこるのでしょうか。その理由の一つが、気圧の変化による影響です。
まず、天気が変わる時はだいたい気圧の変化が発生します。分かりやすい例で言えば、晴れは高気圧の影響で、逆に雨の時は低気圧になっているなどです。

こうした気圧の変化は体にも影響し、気圧変化によって圧力が変わることによって、血管が収縮をおこします。
しかし、血管が収縮したとは言っても普段通り血液は流れるので、細くなった血管に大量の血液が流れようとします。水の流れているホースをつまんだような状態ですね。
この事が原因となり、気圧の変化がおきると血圧や血流に変化がおきるため、結果として貧血性のめまいなどの不調を引き起こします。

また、こうした気圧の変化によって血圧・血流の圧迫が発生すると、細い血管では流れきれなくなった血液が少しずつたまっていき、今度は血管を内側から押し広げるため、血管が血液パンパンの状態となって膨張します。
すると、この拡張した血管が三叉神経を圧迫・刺激するなど状態となり、片頭痛を引き起こすのです。

頭痛改善・軽減方法

まず、頭痛になった時の対策としては以下のようなものがあります。

カフェインを控える

カフェインに血管の収縮効果があるため、カフェインの摂取は控えるようにしましょう。

チョコや赤ワインを控える

カフェイン同様、血管の収縮効果のある栄養素(チラミン)が含まれるため。

刺激のある光や騒音を浴びない

強い光や騒音などは脳への刺激となり、血流を変化させる影響があります。
頭痛の際はなるべくこうした状況を避けるようにしましょう。

痛い部分を冷やす

血管を冷やす事で血流を抑制し、痛みを緩和する事が出来ます。
痛みを取る時は冷やすようにして、寝る前などリラックスできる時は温めるようにすると痛み難くなります。

脳を休める

充分な睡眠や正しい生活リズムなど、ストレスを取り除いて脳を休める事で血管の働きを正常化する事が出来るので、頭痛が改善されます。

鎮痛剤を飲む

一番手っ取り早い解決方法です。軽度の痛みならちょっとした対策で軽減しますが、痛みが強い場合は迷いなく服用するようにした方が良いと言えます。
というのも、頭痛がする状況になったらすぐに休めるのであればいいのですが、現実ではそうもいかないため、頭痛の痛みが姿勢の悪化など更なる頭痛の原因に繋がり、悪化していく事があるからです。
鎮痛剤は出来るだけ病院で適切なものを医師に処方してもらう方が良いでしょう。

めまいの改善・対策

めまいに対しては、いくつかの種類があり、それによって対処の仕方も少し変わります。
急に立ち上がった時や長時間立ち続けていると、一瞬目の前が真っ暗になってくらくらしたりするめまいがありますね。それは「起立性低血圧」という症状です。
寝ている状態から立ち上がった時、血圧が急に下がってしまうことで立ちくらみをおこします。
その場合は普段から急に立ち上がったりせず、意識してゆっくり時間をかけて動く、特に朝就寝から目覚めるときには特にゆっくり動きます。長時間の立ち仕事などは時間を区切り時々体、特に足のあたりを動かすなどの運動を行います。

また、目の前がぐるぐると景色がビックリハウスのように回転しているように見えるめまいには、三半規管などの器官に不調がある場合も。
難聴になったり、メニエール病や突発性難聴などの病気が潜んでいる場合もあります。耳鼻咽喉科などで相談することも必要です。

また、普段から緊張を強いられるような、ストレスのかかった方に多いのがふわふわと雲の上を歩くようなめまい。肩こりや偏頭痛も伴うことも。
ストレスを取り除く、肩こりの改善などが必要です。

天気の悪い日・気圧の低い日に出やすいこのような体調不良。
普段の生活やご自分の身体を見直すきっかけと考えるのも良いかもしれませんね。

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