子供を花粉症・アレルギー体質にしないために気を付ける事

昔はアレルギーという言葉をそんなに聞かなかったのに、なぜ最近急激に聞くようになったのでしょうか。
「衛生仮説」という研究報告に、「乳幼児期の環境が清潔すぎると、アレルギー疾患の罹患率が高くなる」
という報告があります。
理化学研究所・アレルギー科学総合研究センターからも、「子供を花粉症にしないための9ヶ条」が発表されています。

子供を花粉症にしないために

「子供を花粉症にしないための9ヶ条」の内容は、
「生後すぐにBCGの予防注射を接種させる」
「幼児期から乳酸菌飲食物を摂取させる」
「抗生物質を使わない」
「動物を家の中で飼育する」
「託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす」
「適度に不衛生な環境で育てる」
「狭い空間で、子だくさんの状態で育てる」
「農家で子育てをする」
「手・顔を洗う回数を減らす」
です。要は、昔と同じ状態で子育てをするというものです。

現代は、清潔にし過ぎるあまり、人の持つ免疫シムテムが有害かそうでないかを見極めるチャンスが減り、免疫システムが未熟になってしまうのです。
その未熟な免疫シムテムがあらゆる物を有害と勘違いし、アレルギー反応が起こります。

また、有害な化学物質が乳幼児の免疫に悪影響を引き起こし、正常なアレルギー反応を混乱させ、激しいアレルギー反応を引き起こすとの見解も出ています。
食品や生活環境の中にも、化学物質は存在しており、それが免疫の能力を低下させてしまう場合もあります。
乳幼児は、そうして低下した免疫力を補うためにアレルギー反応を強め、生体防衛をしているとも考えられます。

今の時代は、多くの化学物質に囲まれています。
便利さには代えがたい部分もありますが、出来るだけ自然のものを利用し、化学物質を減らした生活を送る事が、アレルギー体質にしないための一つの工夫だと言えます。