突然のぎっくり腰！　正しい対処法は？

寒い朝、勢いをつけて飛び起きた時、重たい荷物を抱えて持ち上げた時、不意に腰がピキッとなることがあります。
このピキッと感じた瞬間から、足を踏み出すことも腰を曲げる事もできません。ぎっくり腰を経験したことのある人には、恐怖の瞬間です。

ぎっくり腰になったらまずは安静にして冷やしましょう

ギックリ腰になると、強い痛みを伴い日常生活にもかなりの支障をきたします。なるべくなら早めに治したい症状です。
ギックリ腰になったら、まず安静にして冷やすことが重要です。
最も多い間違いは、ギックリ腰になったから、お風呂で良く温めるということです。

ギックリ腰とは、腰部の捻挫です。腰椎をつなぐ靭帯や周辺の筋肉の損傷が原因で痛みが出ているため、患部は炎症しています。
その状態で温めると、患部が腫れて治りを遅くしたり、痛みをより増幅させる可能性があります。

ギックリ腰の直後は冷やして炎症を抑えるのが先決です。
この時、横向で寝る姿勢など、楽な姿勢を保ちます。

すぐに医療機関に行く人もいますが、無理に歩いたりすると、患部の安静が保てなくなるので、痛みが強いうちは病院よりも、楽な姿勢で何もしないほうが、治療には効果的です。

患部を冷やして安静にしたら、湿布や塗り薬などがある場合には併用して、痛みをやわらげますが、冷やす効果は冷湿布では不十分なので、氷を使って、しっかり冷やすようにします。

炎症期を過ぎると、鋭い痛みから、徐々に鈍痛に変わっていきます。
そうなったら、温めたり、マッサージをして痛みやだるさを取ると、非常に効果を発揮します。

ただし、脚のしびれや吐き気などの症状がある場合には、ギックリ腰とは限りませんので、ただにち医療機関を受診しましょう。
この時も、無理に歩いたりせず、なるべく腰の安静を保つようにしていきます。

ギックリ腰は繰り返すと癖になり、ちょっとした動作でも何度もギックリ腰になることがあるので、最初の処置が重要です。
ギックリ腰になったら、冷やして安静を忘れずに実施してくだい。