健康のための睡眠の重要性

会社での仕事や学校での学習など、一日をそれぞれの物事に向けて真剣に過ごせば、自然と身体は疲労するものです。

翌日以降にその疲れを残すことなく、能率的に仕事や勉強をこなしていくためにも、それらが終了したのちは、きちんとした休息をとることが非常に重要となってきます。

たとえば仕事が時間までに終わらず、家にそれを持ち帰り、本来ならば身体を休める時間を使って無理をするのは、少々いただけません。

確かにその瞬間は、仕事が進んで心地よい充実感を感じたりもしますが、その分、身体には大きな負担を強いていることになります。一度や二度の無理では、なかなか身体は悲鳴をあげませんが、それが積もり積もると、健康への被害すら生じかねません。

効果的に長期に渡って自身の能力を発揮していくためにも、オンとオフの切り替えがしっかりと出来るようになっておきましょう。

肉体だけではなく、脳を癒すために睡眠を

さて、休息を以て疲労を回復するとは言いますが、何も疲れているのは肉体だけではありません。

当然のことながら、身体全体に指令を送り、かつ、意識や感情を発露させる脳も相当疲労しています。実のところ、最も一日の疲れを癒さねばならないのは、この脳なのです。

では、どういった方法によって、その疲れを取り除けば良いのでしょうか？

大切なのは、睡眠です。しっかりと適切に眠ることによって、脳はその疲れを緩和させてゆきます。

肩コリをマッサージによって少しずつほぐしていくように、脳のコリ（つまり疲労）は睡眠によってこそほぐされるものなのです。

ストレス解消のために時間を使うつもりが、ストレスの原因にならないように

昼間は仕事等で自由になる時間がないから、夜の自由時間にこそ趣味や遊びに興じたいという気持ちも、もちろん解ります。それらを一切自分の中で禁じてしまっては、これもまた健康の大敵であるストレスをため込むことにも繋がりかねませんから、適度に遊興の時間を作ることは必要でしょう。

しかし、かといって毎日明け方近くまでゲームをしていたり、お酒を飲んだりしていては、大事な睡眠時間がどんどん不足していきます。

「自分は若いから眠らなくても平気」というような、ある種の「誤った自信」を持っておられる方も少なくないようですが、結果的に、そういった自負が強い方こそ、自分でも気づかないうちにどんどん身体に疲労を蓄積させていってしまうという事態に陥ってしまうことが多々あります。

疲れが容量を超えた末、身体の異変を自覚してからでは遅いのです。いわば一番大事な「一心同体のパートナー」でもある自分の身体を労わるという意味も込めて、健康を維持し、病気を予防すべく、適度かつ密度の濃い睡眠を毎日とるようにしてください。

きちんと眠って目覚めの良い清々しい朝を迎えれば、その日もまた実りのある有意義な一日となるはずです。