膿って何?
膿と痰(タン)は同じもの。体から悪いものを追い出すための機能
傷が出来て肌のバリアがなくなったり、疲れなどで体が弱まっている時には、菌やウィルスが体に侵入して、繁殖しようとします。
そのまま菌やウィルスが繁殖すると、風邪を引いたり健康に影響を及ぼしますが、人の体は血液中の白血球が菌やウィルスを食べて(取り込んで)退治することで、健康を保っています。
菌やウィルスを食べたした白血球は、やがて菌やウィルスと共に死んでしまいます。その死んだ白血球と、菌が繁殖して溶かされた体の組織が混ざり合って、体の中にたまる事を膿がたまる(化膿)といいます。
実は、風邪をひいた時に出てくる痰も同じ原理で、白血球と炎症組織が混ざって出来たものなので、膿と痰は同じものなのです。
膿は出さないと体に悪い?
膿は切開などによって体から出す(排膿)事をしないと体に悪影響だといわれる事があります。
これは実はケースバイケースで、例えば歯の治療で根の部分に膿がたまってしまったばあい、これが大きくなると歯が根の方から押されてぐらついたりしてくる場合などもあり、早急に除去しないといけない場合があったり、そこまででは無くても膿自体が悪影響を及ぼす場合は除去する必要が出てきます。
ただ、膿は時間が経てば体内に吸収されて無くなっていくものですので、膿が発生する原因さえ治療が完了すれば、基本的には放置しておけば自然と治ります。
また、膿は前述の通りウィルスを白血球が食べた結果に出来るものであるため、膿が吸収される事が悪影響なのではないかという気もしますが、ウィルスは白血球に取り込まれた時点で無害化されていますので、体内に吸収されても再度問題を起こす事はほぼありません。
以前は皮膚科の治療などで膿はすぐに出す方が良いとされていましたが、最近では膿を出すために切開などで肌を傷つけるよりも、場合によってはそのまま体内に吸収させる治療が選択される場合もあり、こちらの方が治りも早く、綺麗な状態に回復する事もあるようです。
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