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甘い物は脳を元気にしてくれる?

よく、疲れた時に甘い物を食べてリフレッシュするとか、頭が働かないから甘い物を食べて脳の栄養補給…などと言ったりしますが、これは実は大きな間違い。

甘い物を食べる事は、脳を活性化させる事につながりません!

脳の栄養は糖分ではなくブドウ糖

甘い物が脳にいいという考え方の理由に、脳を動かすために必要な栄養は糖分という認識がありますが、これは間違いで脳の活動エネルギーはブドウ糖です。
ブドウ糖は糖分(炭水化物)が分解される事によって得られやすいので、糖分をとるとブドウ糖も得られる…という意味では間違っていないのですが、ブドウ糖は糖分からだけしか得られないのではなく、タンパク質や脂質からも作られますので、糖分だけが脳の栄養になるというわけではありません。

脳にとっての理想はブドウ糖が安定的に供給される事

脳はブドウ糖をエネルギー源として活動していますが、だからといってブドウ糖が沢山供給されればその分だけ活動が活発に、なるかといえば、そうではありません。
そもそも脳が必要とするブドウ糖量は一定の決まった量ですから、それを超える分のブドウ糖があったからといっても何もプラスに働く事はありません。

むしろ、ブドウ糖が大量となって血液中の血糖値が急激に上がると、多すぎる血糖を抑えるために、多量のインスリンが分泌されるようになり、かえってブドウ糖が血液中に流れてこない低血糖の状態となる場合があります。

低血糖状態では脳に栄養がまわらないため、やる気がなくなったりボーっとしてしまったりという状態になってしまうので、糖分を大量にとって血糖値を急激に上昇してしまう事は、脳にとってマイナスの結果をもたらす事になります。

脳にとって理想的なのは血糖値が一定の安定した状態でたもたれ、常に一定量のブドウ糖が脳に供給される状態です。
安定した供給であれば、脳は活動しやすく、精神的にも安定した状態を保てるため集中力も発揮できます。

血糖値を安定した状態に保つためには

血糖値を安定させるためには、急激な上昇を防ぐ事が大切です。
そのためには、食事において多量の糖質を一気に摂取しない事が重要で、糖分よりもタンパク質や脂質をとるような食事に変えたり、糖分を摂取する前に糖分の吸収を緩やかにする食物繊維などを十分にとるような食事方法に変える事が効果的です。

また、糖分は甘い食べ物やご飯などの炭水化物だけではなく、ジュースなどの甘い飲み物やお酒などにも結構な量が入っていますので、意識するようにするといいでしょう。

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