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30代からできやすいシミ「肝斑」の解消方法・治し方

30代からできやすいシミ「肝斑」の解消方法・治し方

肝斑はシミの一種で、30~40代の女性に発生しやすいという特徴があり、頬骨の辺りがぼんやりと黒ずむような見た目の症状で、いわゆるシミと違うのは顔の左右対象に出来るという点です。

肝斑が発生する原因は他のシミと同様の紫外線によるメラニンの過剰生成のほか、ストレスなどによりホルモンバランスが崩れることや、こすったりする外部からの刺激が原因とされています。

肝斑の治療方法としては、ピーリングや外用薬による治療のほか、内服薬による治療方法が用いられます。

肝斑治療に利用される薬「トラネキサム酸」

肝斑の治療方法として良く用いられる方法が、トラネキサム酸系の内服薬処方です。
トラネキサム酸は主に出血を抑える薬として注射などで用いられたり、内服薬としては抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つ薬品で、蕁麻疹や口内炎などに主に用いられていましたが、美白作用や肝斑の治療に効果的なことが判明し、最近では肝斑解消を目的とした治療薬として販売・処方されています。(トランサミンやトランシーノなど)

トラネキサム酸は新しいシミが作られるのを防ぐ

なぜトラネキサム酸が肝斑に効果を発揮するのかというと、トラネキサム酸にはメラニン生成を抑える働きなどがあるためで、トラネキサム酸を摂取する事でメラニンの生成が抑えられ、その状態のまま肌がターンオーバーを起こす事でシミが無い綺麗な肌に生まれ変わるためです。
そのため、トラネキサム酸を用いて肝斑の治療を行う場合、はっきりと効果が出るまでにはおよそ1ヶ月(顔のターンオーバー周期)近くの期間が必要となります。
トラネキサム酸による美白効果を高めるため、ビタミンCなどのサプリを同時に摂取する方法などがあります。

また、しみの治療方法は全般的に言えることですが、あくまでも出来てしまったシミを解消するものであり、体質が変わるわけではないため、服用の継続をやめて再び紫外線などを浴びていると、肝斑は再発してしまいます。

トレチノイン、ヒドロキノンによる肝斑治療

トレチノインとはビタミンA誘導体のことで、肌のターンオーバーを活発にする働きを持ちます。
トレチノインを利用する事で、肌に蓄積されたメラニンの排出を促進し、すばやく新しい肌に生まれ変わらせることが可能です。
ヒドロキノンとは医薬部外品として利用されるもので、メラニンの生成を阻害し、しみが出来にくい状態にする効果をもちます。
肝斑を外用薬で治療する場合、多くの場合このトレチノインとヒドロキノンを複合的に用いた治療を行います。

肝斑のある角質をピーリングで素早くはがす

ピーリングなどによる治療も効果としてはターンオーバーの促進を狙ったものなので、効果の表れ方としてはトレチノイン処方と似ています。
ピーリングの場合、更にビタミンCのイオン導入などを組み合わせる事で直接メラニンの分解を促進するなどの方法で、より効果を狙う場合があります。

肝斑にはレーザー治療は不向き

他のシミの治療方法としてはレーザー治療が用いられる場合が多いのですが、肝斑の治療方法としてはレーザーはあまり用いられません。
というのも、レーザーによる治療は肌への過剰な刺激となってしまい、結果として肝斑に対しては悪影響となる場合があるからです。

レーザートーニングという手法なら治療可能!

しかし、最近では肝斑に対して弱いレーザーを当てる「レーザートーニング」という手法が利用されるようになってきました。
肝斑は強いレーザーをあてると悪化してしまう可能性があるのですが、弱いレーザーであれば程よく反応し、他のシミと同じように改善する事が可能であるため、弱い出力で回数を多くあてるような方法によって肝斑の改善を促進する事が出来ます。

実際の肝斑治療は組み合わせで行うとより効果的

以上が現在の肝斑治療の主な手法ですが、肝斑治療はこれらの治療を1つだけ行うのではなく、トラネキサム酸による内側からシミを作らせないケアと、外側からシミを早く消すためのケアの両方を組み合わせる事が、より効果的な方法です。
また、一度シミが消えても生活習慣などが変わらなければ再度発生してしまいますので、同時に生活習慣も見直すようにする事が、美肌を保ち続けるためには必要です。

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