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角質について

「余分な角質」とか「角質に潤いを」など、スキンケアでよく耳にする角質について、特徴やケアの方法などを解説します。

角質=肌の表面の事

角質とは、肌の構造のうち、一番表面側にある角質層の事を指しますが、一般的には、この角質層の中でも、更に表面部分にある「肌の細胞が、剥がれ落ちる直前」の状態を指すことが多いです。

角質層にある細胞(角質細胞)は大部分がケラチンという物質で出来ています。ケラチンは爪や髪の毛などを作る物質でもあり、日本語に訳すと「角の物質」という意味を持ち角質の語源でもあります。
鳥のクチバシや、動物の角もこのケラチンで出来ていて、とても硬いという特徴があります。

肌表面の角質層もケラチンで出来ていますが、触ると柔らかく感じるのは、角質層には30%程度の水分が含まれているためで、乾燥などによって水分が失われると、かさかさとして硬くなります。
角質層で水分を保つ役割をしているのが「セラミド」という物質です。セラミドは角質細胞と角質細胞の隙間を埋めるように存在していて、水分を保持したり、菌などの侵入を防いだりしています。
アトピーなどのトラブルは、肌がセラミドを作る機能が弱いため、細菌などの影響を受けやすい事が原因だといわれています。

人の体は、体表の1㎜にも満たない、ごく薄いこの角質層があるおかげで、外部からの刺激や乾燥、細菌などから身を守る事が出来ます。

角質は肌の健康状態によって、薄かったり、厚かったり、潤っていたり、乾燥したりしてしまいます。
適切なケアを行って、角質の状態を正常に保つ事が、スキンケアで最も重要です。

余分な角質の除去について

角質は本来肌を外気や紫外線などの刺激から守っている部分なので、除去する必要はありません。
しかし、加齢やストレスなどが原因となりターンオーバーの周期が長くなると、角質が剥がれ落ちるのが遅くなり、厚くなってしまう事があります。

角質が厚くなると、肌が硬くなってシワになったり、皮脂が毛穴につまってにきび等の肌トラブルが発生しやすくなります。

角質が厚くなってしまった部分については、ピーリングなどにより多少削ったりすることで、ターンオーバーの正常化を促し、肌の状態の回復を目指す事が出来ます。

角質は、基本的には何も通さない

化粧品などで、ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されたものは多く存在しますが、基本的にこれらの配合された物質が、肌の奥に届く事はありません。

というのも、角質は非常に強固な作りで出来ていて、外部からの侵入を防ぐ役割があるためです。簡単に肌の奥まで化粧品の成分などが浸透してしまうようであれば、肌は細菌などの侵入も許してしまうため、トラブルだらけになってしまいます。

例外として、極々小さい分子量で出来たビタミンの誘導体などは肌の奥まで浸透するものもありますが、基本的には肌表面から肌内部に成分を浸透させる事は出来ないため、保湿成分として利用する方がいいでしょう。

また、保湿成分としては、角質のつなぎ目として存在しているセラミド1やセラミド2であれば、特に肌にもなじみやすく、使いやすいといえます。

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