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毛の構造・仕組みについて

髪の毛やまつ毛など、毛は美容にとって重要なものの一つ。
毛の特徴や役割、構造について解説します。

毛の特徴、構造

毛は毛髄(メデュラ)と呼ばれる芯の部分と、それを覆う毛皮質(コルテックス)。そして、毛の表面を覆う毛上皮(キューティクル)というという3つの層で出来ています。
毛を構成している主成分はアミノ酸が結びついて作られたケラチンという物質で、非常に硬い性質の物質です。

毛髄は断熱作用を持ち、防寒などの役割を持ちます。
また、毛の太さは毛髄の太さに影響されます。

毛皮質は毛の大部分を占めていて、メラニン色素を含んでおり、この部分の違いで髪の色が分かれます。
メラニンによって紫外線から頭皮を守る働きなどももちます。

毛上皮は毛の表面をうろこ状に覆っている部分で、キューティクルという名称で聞いたことがある人も多いかもしれません。
毛の表面を覆う事で水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ働きがあります。
通常はキレイにキューティクルが並んでいる状態ですが、毛がダメージを受けると剥がれたりして、キューティクルが無くなり、水分を保持できなくなります。

毛はそれ自体に修復能力が無いため、一度ダメージを受けて傷がつくと、自力で回復する事はありません。
そのため、ヘアケアやまつ毛のケアなどは毛自体をコーティングする手法か、毛を育てる細胞の方に働きかける手法が中心となります。

毛を作る細胞

毛はそれ自体が細胞分裂を行って成長しているわけではなく、毛根と呼ばれる、毛の根本の部分で作られ、伸びていきます。

毛が作り出される場所を毛乳頭と呼び、毛を作り出す毛母細胞や、毛母細胞に栄養を届けるための毛細血管。毛のメラニンを作り出すメラノサイトが毛乳頭にあります。

毛には神経が無いため切っても痛みはありませんが、毛を引っ張ると痛みがあるのは、毛が毛乳頭とくっついているため、毛乳頭が引っ張られて痛みを感じるからです。
毛を強くひっぱると毛乳頭から毛が剥がされて抜く事が出来ますが、毛乳頭(毛母細胞)が生きている限り、また毛は成長してきます。
医療脱毛などは毛乳頭を破壊する事で、毛の再生が行われないようにしているのです。

メラノサイトは毛の色の元である「メラニン」を作っている場所です。
メラノサイトの働きが停止すると、色の無い毛「白髪」となります。

毛母細胞の働きは子供から大人になるにつれ強まり、毛が太くなっていきますが、逆に20代中盤を過ぎると働きが弱まるため、毛が細くなっていきます。

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