分子量って何のこと?
美容成分の浸透力についての説明などで、分子量という言葉を聞く事があります。分子量の意味について、解説します。
分子量とは、ある物質の最小の大きさの事
分子量とは、簡単に言えばある物質を、どんどん細かくしていった時に、もっとも小さくなった時の大きさが、どのくらいの大きさかを表すもので、原子量というものから算出した重さで表します。
例えば、水は科学式ではH2Oと表記しますが、これはH(水素原子)が2個、O(酸素原子)が1個くっつくと水になるという意味で、どれか一つでも欠けてしまうと水ではなくなります。
水素原子の原子量は大体1で、酸素原子の原子量は大体16なので、水の原子量は約18という事になります。
分子量は物質毎に異なり、複雑な分子であるほど大きくなります。
例えば、必須アミノ酸の一つである『バリン』という物質なら分子量は約117。複数のアミノ酸が集まって作られるコラーゲンでは、分子量が10万~30万。ビタミンCであれば分子量は約176となります。
分子量はあくまで、ある物質が成り立つ、もっとも小さい大きさの事ですので、重さとは異なります。
スポンサードリンク
関連するガイド
皮膚の再生(ターンオーバー)を促す成分として、ノーベル賞を受賞しているEGFやFGFといった成長因子。発見された当初と比べて製造法も安定し、製造コストも抑えられてきた事から多くの美容液や化粧水などスキ...
細胞の代謝や活動を促す「成長因子」。多くのスキンケアコスメに導入されていますが、十分な効果を発揮するためのポイントをしっかり押さえた美容液は多くありません。そもそも成長因子とは?成長因子とは「特定の細...
美容液の成分などを肌の角質細胞に浸透させる技術として、よく用いられるリポソーム化というものがあります。耳慣れない言葉ですが、どのようなものなのでしょうか。そもそもリポソームが必要になる理由は、肌のバリ...
最近スキンケアコスメ配合されるようになってきた成分「プロテオグリカン」は、ヒアルロン酸のような保湿機能とEGFのような肌再生(ターンオーバー促進)機能を兼ね備えた、美肌作りにとても有力な成分。実は、プ...
スキンケア美容液などに配合される事のあるEGFは、簡単に言うと「肌細胞の成長を促進させ、また整える」効果を持つ成分で、Epidermal(上皮≒肌)Growth (成長)Factor(因子)の頭文字を...
スポンサードリンク
このガイドにコメントする