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ステロイドによる治療法について

ステロイドを利用した薬品は、一昔前までは魔法の薬のように重宝され、現在は毒物のように扱われたりもしています。
実際のところ、ステロイドによる治療にはどのような利点、そして問題点があるのでしょうか。

ステロイドはカラダの機能を弱める薬

ステロイドは副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、人間の体内でも作られている物質の事です。
体内で作られる量は極微量ですが、薬品としてのステロイド剤は、体内で作られる分の数倍~数十倍の威力を持っています。

ステロイドの最も特徴的な効果は、人の免疫機能を抑制する事です。
免疫機能とは、体内に侵入してくる様々なものに対し、カラダが健康を守ろうとして起こす反応の事です。

免疫機能はカラダにとって無くてはならないものなのですが、時々、必要以上に強く免疫機能が働いてしまう事があります。
それがアレルギー反応や炎症です。

ステロイドは、免疫機能を弱める事で、アレルギー反応や炎症を抑える事が出来るので、アレルギーによって発生するアトピーや、炎症作用であるにきび治療などに利用されるのです。

ステロイドの副作用(外用・塗り薬)

ステロイドは膠原病などの場合は内服薬として用いられますが、殆どの人が利用する場合は、外用薬としての利用でしょう。

外用薬としてステロイドを利用する場合、副作用としては肌が薄くなったり、血管が拡張して表面に浮き出てくるなどの症状や、ステロイドの長期使用により免疫機能が正常に働かなくなり、炎症などが引かない肌状態になってしまうなどのものがあります。

副作用は100%発生するわけではありませんが、長期にわたって利用し続けたり、作用の強いものを使い続けると副作用が発生しやすくなります。

上記に挙げた以外にも、毛が濃くなったり、肌の色が薄くなったりというような副作用が発生する事もあります。

ステロイドの副作用(内服薬)

膠原病などの病気では、ステロイドを内服薬として用いる場合があります。

内服薬としてステロイドを服用する場合、免疫機能の低下によって感染症にかかりやすくなったり、その他糖尿病、骨粗しょう症、筋力低下など様々な副作用を発生させる可能性があります。

もちろん、こういった副作用は確実に表れるわけではなく、薬の強さ(ステロイドの量)や使用する期間などによって調整していくものなので、しっかりと医師の診断のもとで利用し、またステロイドの服用だけではなく生活習慣の改善や漢方薬の利用など、ステロイド以外の治療法を組み合わせてステロイドに頼る分量を軽減させる事で副作用の発生を極力避ける事が出来ます。

ステロイドは使わないほうが良いの?

ステロイド=怖い というイメージを持つ人は多く、実際ステロイドの副作用は比較的他の薬と比べて強い方でもあります。

しかし、だからステロイドは利用しないほうが良いかといえば、そういうものではありません。
ステロイドは適切な利用を行えば、強力に症状を抑えてくれる薬である事は確かなのです。

ステロイドの副作用が発生してしまう主な原因は、結局のところ医師の知識不足や、医師が正しい処方をしていても、それを利用する側が守らなかったりという、人為的な問題による部分が大きいのが実際のところです。

ステロイドの処方があるときは、医師にステロイドの服用をやめるまでの計画を聞き、医師の処方に従って服用を行いましょう。
ステロイドを適切に利用する事が、トラブル解消のための一番良い方法ではないでしょうか。

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