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にきび治療法「ピュアアクネス」

にきびの治療法として皮膚科などで利用されるピュアアクネスの内容・効果について

光を使って殺菌する治療法

ピュアアクネスとは、にきび治療の方法の中でも比較的新しいもので、特殊な光を照射する治療方法の事です。

何故光を照射する事でにきび治療が可能かというと、ピュアアクネスの光はにきび菌を殺菌するのに適した波長(光の種類)なため、ピュアアクネスの照射により、にきびの原因となるにきび菌を減少させる事が可能だからです。
光で殺菌というとわかりにくいのですが、にきび菌に集中して働きかける電子レンジのようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

通常、にきび菌の殺菌には硫黄などの成分が塗り薬として利用されますが、にきび菌は詰まった毛穴の奥に存在するため、薬の効果はなかなか発揮されません。
しかし、光の照射による治療の場合、光は毛穴に詰まった皮脂などを通過していくため、奥にいるにきび菌にもしっかりと効果を発揮する事が出来ます。

また、ピュアアクネスの光照射は赤にきびや黒にきびそれぞれに効果を発揮する複数の光を同時に照射するため、にきびのタイプに関わらず一定の治療結果を得る事が出来ます。

にきびの原因である菌を殺菌するため効果の表れ方も比較的早く、再発もしにくくなるのが特徴です。

ピュアアクネスのデメリット

ピュアアクネスはにきび菌を殺菌する治療方法なので効果はわかりやすいのですが、デメリットもあります。

その一つが肌への負担。
光の照射による殺菌では、まず肌への熱負担がかかります。実際に治療を行う場合は冷却ジェルなどを併用して行う医院が殆どですのでそこまで問題にはなりませんが、少なからず負担が発生してしまうのはさけられません。
また、肌への負担という面では活性酸素の負担も挙げられます。
ピュアアクネスの殺菌方法は、正確に言えば光照射によって発生する活性酸素によるにきび菌の殺菌です。
活性酸素はあらゆる生物・細胞にとって刺激となりやすいため、にきび菌だけではなく肌への刺激にも繋がってしまう事は避けられません。

そして、デメリットの二つ目ですが、実はにきび菌を殺菌してしまう事そのものにもデメリットがあります。
というのも、にきび菌は本来肌を守るために必要な菌であり、皮脂を酸性に変化させるなどの重要な役割を担っています。
このにきび菌を殺菌して減少させてしまうという事は、肌の防御機能が一時的に弱まるという事に繋がりますので、肌質が変化してアレルギーやシミなどの肌トラブルを起こしやすくなる場合があります。
こうした問題を発生させないためには、しっかりと肌の状態を見て適切な処置を行える医師のもとで治療を受けるのが大切です。

ピュアアクネスの詳しいメカニズム

ピュアアクネスは、通常のレーザー治療のような熱エネルギーによる殺菌・肌の活性化だけではなく、にきび菌に対する特有の働きを持っています。

にきび菌(アクネ桿菌)は、皮脂をエネルギー源にして代謝を行い、ポルフィリンという物質を常に生成しています。

このポルフィリンという物質は特殊な特徴があり、特定の種類の光を浴びると、性質が不安定な状態に変化します。不安定な状態とは、トランプタワーを立てて、下の方から数枚トランプを取り除いたようなものです。

不安定な状態になったポルフィリンは、そのままではいられないために周りにある酸素から、自分が安定するための物質を奪い取ります。
すると、今度はポルフィリンの周囲にいた酸素が不安定な状態となり、他の物質とくっつきやすい「活性酸素」に変化します。

活性酸素は、他の物質とくっついて「酸化」させ、破壊する性質をもっていますので、発生した活性酸素がにきび菌にくっつくことで、にきび菌が死滅し、殺菌効果が表れる事になります。

また、この殺菌効果以外にも、光照射による肌の活性化(コラーゲン生成の促進)などの効果もあり、相乗効果によってにきびのトラブルを解消します。

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