日焼け止めのSPFやPAって何のこと?
日焼け止めに表記されているSPF50とかPA+++というのは、いったい何を示しているのでしょうか。
SPFは、肌が赤くなり始めるまでの時間を示す
日焼け止めに表記されているSPFとは、Sun Protection Factorの略称で、世界的にほぼ同様の基準となっている日焼け止めの効果の強さの事です。
SPFは主に、UV(紫外線)のB波によって、肌が変色(やけど)をはじめるまでの時間を表していて、SPFの数値が1につき、20分間UVBを防げるという事を意味します。
例えば、SPF50の商品であれば、50×20分で1000分間(166時間!)、日焼けを起こさないように出来るという意味です。
ただし、この値は1㎝×1㎝の範囲に2㎎の量を塗った場合の基準ですので、実際にはかなり暑く塗った場合の効力になります(肌が真っ白になるくらい)
通常私たちが利用する際は、この規定量の4分の1程度しか利用されないため、実際の効果は表示上の4分の1以下となります。
また、紫外線の強さは季節などによっても変化するため、必ずしもこの基準どおりの効果を発揮するとは限らないのが実情です。
PAは、細胞への影響をどれくらい防げるかという数値
PAはProtection grade of UVAの略で、世界的に基準となっている数値ではなく、日本で採用されている、UVAの防止効果の強さになります。
UVBが肌の表面を日焼け状態にするのに対して、UVAは真皮層に影響し、細胞を傷つけます。
そのため、効果が表に表れにくく、SPFのように数値化しにくいので、「+」から「+++」という3段階の、理論的な効果の強さで表されます。
目に見える効果としてはSPFの方がわかりやすいのですが、長期的な肌への影響を考えた場合、PAの値も意識しないと、細胞が破壊されてトラブルを起こしやすい肌になってしまいます。
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