理想的な睡眠時間はどれくらい？

睡眠時間は長くとった方が良いとか、短くても大丈夫とか言うけど、人にとって、理想的な睡眠時間はどれくらいなのでしょうか。

理想は7時間程の睡眠時間

睡眠時間は、出来るだけ長くとった方が、身体が休まって健康的に思われがちですが、実はそうでもありません。

睡眠に関する研究は様々なものが行われていますが、それぞれの実験結果において、理想的な睡眠時間は6.5時間～7.5時間程度だとされています。
これは、日常的にとっている睡眠時間と、数年以内の疾病率や死亡率の関係から算出されたもので、これより睡眠実感が短くても、長くても、健康状態が悪化してしまうという結果になりました。

このことから、理想の睡眠時間は7時間程度。短くても、長くてもあまりよくないといえます。

睡眠を開始する時間も重要

睡眠は、ただ7時程度の長さを保てば良いというわけではありません。
睡眠の質を最大限高めるためには、睡眠を開始する時間も重要になります。

人の身体は、様々なリズムを持っていて、リズムが崩れると、ホルモンバランスが崩れていって、身体に様々な影響が出てきます。
睡眠もそんな身体のリズムの一つで、一番重要なリズムでもあります。

夜の10時までに寝るのがベスト

睡眠を開始するのは、夜の10時（22時）がベストです。

というのも、夜10時～2時の間の4時間は、疲れを取ったり、身体を成長させるホルモンが多く分泌されるため、この時間に睡眠をとることで細胞の正常な生まれ変わりが促進され、健康体を保つことができます。

また、この時間に睡眠に入ると、ちょうど朝の5時頃に目が覚めることとなり、朝日によって脳内にセロトニンという物質が分泌されます。
セロトニンは、身体が活動する準備を行う作用があり、セロトニンが分泌される事で身体が活発に活動できるようになります。

逆に、寝る時間が10時を過ぎてくると、朝方からの時間では騒音などで睡眠が浅くなりやすく、しっかりと休めなくなります。
そのため、同じ時間の睡眠をとったとしても、十分に身体や脳が回復せず、健康状態が低下していきます。