花粉症のレーザー治療の原理と効果
花粉が飛び交う季節は花粉症をもつ方にとっては非常につらい季節です。
この花粉へのアレルギー反応をなくし、花粉によって引き起こされる様々な症状を緩和するために最近人気なのが、レーザー治療です。
今回は、花粉症のレーザー治療の原理と効果についてご紹介します。
何故レーザー治療で花粉症を軽減できるのか?
花粉症によるアレルギー反応のうち、鼻水や鼻づまりといった症状は鼻の粘膜に花粉が触れることによって発生します。
花粉が鼻の粘膜にあるリンパ球という免疫関連細胞に付着する事で、花粉を排除しようという働きが起きて花粉症の症状が発生します。
そのため、レーザー治療によって花の粘膜を焼いてしまう事でアレルギー反応を起こす場所を減少させ、花粉症を緩和する事が出来ます。
また、鼻の粘膜を焼く事で鼻腔内が広くなるため、鼻づまりによる呼吸困難なども改善する事が出来ます。
鼻づまりの解消には特に効果が発揮されるため、臭いを感じれるようになったり、いびきが改善されたりというメリットもあります。
レーザー治療を受ければ花粉症が「完治」するわけではない
レーザーによる花粉症治療で注意しなければいけないのが、レーザー治療では花粉症を完治させる事が出来ないという事です。
というのも、前述の通りこの手法は鼻の中における花粉症の発生箇所を減少させるという手法であるため、そもそも目のかゆみなど鼻以外の場所における症状は緩和されません。
花粉の飛ぶ量が非常に多い場合には残っている粘膜部分に花粉が付着して症状が発生する場合もあります。
また、鼻の中の粘膜は一度焼いたら無くなるわけでは無く、一定期間が経過すると徐々に復活してきます。
そのため、レーザー治療の効果が続くのは1~3年となり、効果が無くなったら再度治療を受ける必要があります。
花粉症レーザー治療の痛みや副作用は?
レーザーで焼くというと、大きな痛みを伴う印象を受けますが、実際は照射方法により痛みを軽減したり、鼻に局部麻酔を行い施術するため、痛みはほとんどありませんので、痛みに弱い方でも安心して施術を受けることができます。
また、その他大きな副作用もないのですが、場合によっては1週間程度焼いた部分の周囲の粘膜が腫れたり、鼻水やくしゃみが出やすくなる事はあるようです。
ただし、レーザー治療は医師の腕も重要なポイントで、あまり治療に慣れていない医師が行うと痛みが強かったり、鼻涙管という涙のコントロールを行う場所を傷つけてしまい、何もしなくても涙が出てくるような状態になってしまう可能性もあるようですので、医師・病院選びは慎重に行った方が良いでしょう。
花粉症レーザー治療の料金など
レーザーによる花粉症治療は保険が適用されるため、施設にもよりますが、1回当たり5000~10000円で施術を受けることができます。(検査料や薬などによって若干変動があります)
この値段だけを見ると少し高いように感じられるかもしれませんが、1回施術を受けるだけで、施術を受けた年は花粉症による鼻づまり・鼻水に悩む必要がなくなりますし、花粉症以外でもアレルギー性の鼻炎症状が緩和されると考えると、取り入れて損はない治療だと言えます。
花粉症の症状や程度は人それぞれですが、花粉症による鼻水・鼻づまりがひどくて仕事や生活に支障が出るような方はレーザー治療をお勧めします。
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